3月8日は国際女性デー

その人らしい実りをサポート

　診療所や介護老人保健施設などを手掛ける、地域のケア拠点「医療法人社団 健成会」（人吉市）。同施設で医師を務める立津梨恵さんは2021年、父・山田和彦さんの志を引き継ぎ、同会の理事長に就任しました。

　職員120人のうち、女性の割合は約7割。また、立津さん本人は10歳と7歳の子育て中です。
自身も含め、子どもの病気で仕事を休む場合がありますが、「困ったときは『お互いさま』で支え合う風土が育っています」と言います。その職場の雰囲気が、育児や介護など個々の事情による休暇を取得しやすい環境につながっているようです。

　「子どもが親の思い通りには動かないように、職場の人材育成も、患者さんとの関係も、一朝一夕には成し得ません。だからこそ一人一人と向き合い、内に秘める可能性を探し当て、その人らしい実りをサポートできる組織をつくっていきたい」と話してくれました。